網膜硝子体手術
術後・日常生活
網膜硝子体手術 当日の注意点
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眼帯は翌日の診察まで装着したままにしてください
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目を押さえない、こすらない
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洗顔・お化粧はしないでください
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処方された点眼を忘れずに行いましょう
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アルコール・タバコは控えましょう
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お風呂は手術当日は入れません
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新聞など細かい字を見ることは避けましょう
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激しく眼を動かさないようにしましょう
眼内にガスを入れた場合
硝子体手術で眼内にガスを入れる場合があります。 この場合、ガスが消失するまでうつむき、横向きなど、姿勢の制限がつきます。
ガスが残存している状態で、飛行機など気圧の低い場所に行くと、眼内のガスが膨張し眼圧が極端に高くなる危険がありますので、注意が必要です。
術後1週間は感染に要注意
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術後1週間は、傷口が閉じていません。
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眼をこすったり、眼に力を入れないようにしましょう。
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手を洗って清潔を保ちます。
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きちんと目薬をさしましょう。
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異変を感じたら、当院へご連絡ください。
日常生活の目安
この表はあくまで目安です。
○は医師の許可がでてから行うようにしましょう。
網膜硝子体手術後に起こる可能性のある合併症
万一、合併症が起きた場合にはそれに対する最善の治 療を行います。
術後3~7日頃に急に見えにくくなったり、強い痛みやひどい充血が生じた場合には、合併症の可能性がありますので、すぐに受診してください。
硝子体出血
手術後、硝子体中に出血を起こすことがあります。通常、出血は1~2 週間程度で自然に吸収されます。
それ以降も吸収されない場合は再手術が必要となります。
網膜裂孔・網膜剥離
硝子体手術は網膜のごく近くの操作が多く、硝子体の牽引に伴い、網膜を傷つけ穴があいたり、その穴から網膜剥離が生じたりします。手術中に生じた場合はその場で適切な処置をしますが、手術後に発生する場合もあり、その場合は網膜剥離を治すために再手術が必要となります。
増殖硝子体網膜症
非常にまれですが、硝子体手術後に悪性の網膜剥離(増殖硝子体網膜症)が起こることがあります。
この網膜剥離は増殖膜により網膜にしわができてしまい、手術でも治療が困難で、高度の視力障害をもたらします。硝子体手術後の失明の多くはこの病気の併発によるものです。
高眼圧
硝子体手術の後に一時的なの眼圧上昇が起こることがあります。多くの場合は点眼、内服などでコントロールできますが、長期間、点眼剤を使用しなければならない場合もあります。
血管新生緑内障
糖尿病網膜症の術後などに生じた新生血管が眼内の排水を妨げ、眼圧が上昇して緑内障へ進行する難治性の疾患です。
感染性眼内炎
手術の傷口から細菌が入り込み、眼内炎を起こすことがあります。 重症の場合、視力に影響を与える場合があります。
駆逐性出血
目の奥にある動脈から急激な出血が起こることがあります。発生頻度は10,000例に1回と言われています。
この場合手術を中止せざるを得ず、的確な処置によっても視力を失う可能性がある合併症です。