白内障手術
手術後の見え方
術後どれくらい見え方が回復するのか
残念ながら、術後の見え方を再現することはできません。
私たち医療従事者は「日常生活に困らない位です」と表現することが多いです。
白内障の進行度や他疾患の併発などによって変わります。
術後に感じやすい見え方の変化
まぶしいと感じる
ほとんどの方で白内障手術後に視界がまぶしく感じられます。
これは、手術前は濁っていた水晶体を通して見ていたのが、手術で急に濁りがとれて大量の光が入るためです。
手術の直後はまぶしく感じるものの、時間が経過するとあまり感じなくなってきます。
まぶしさが気になる場合は、日中外出される際にサングラスを着用することをお勧めします。
青っぽく見える
白内障手術後、以前よりも少し青みを帯びて見えることがあります。
手術前は、水晶体が加齢によって黄色味を帯び、青色をはじめとする短波長の光が目に入りにくくなっています。手術によって短波長の光が入るようになることで、青色の光が目に入りやすくなっているのです。
手術後はこのように、色の感覚が少し変化することがあります。
黒いものが飛んでいるように見える
手術前にはかすんで見えていたため気づかなかった「飛蚊症」に気づくことがあります。
白内障手術後、視野に黒い虫のようなものが飛んでいたり、以前よりも黒いものが増えているように見えることがあります。ほとんどの場合、病気ではなく生理的な混濁が原因ですが、定期的な検診が大切です。
ピントが合わない部分がある
白内障手術前にしっかりご説明いたしますが、眼内レンズは人工のレンズなので自分でピントを合わせることができません。そのため、ピントが合いにくい距離はメガネで補うことになります。
手術後の見え方等は、手術前に医師・スタッフと話し合い、理解をしたうえで手術に臨むようにしましょう。
術後、メガネをつくる時期
手術前に使用していたメガネは、多くの方は合わなくなります。
白内障手術後に裸眼視力が安定するのは、術後2週間から1ヶ月後です。
そのため、術後2週間から1ヶ月過ぎた頃にメガネを作ることをおすすめします。